
「お待たせ」
飛び切りの笑顔で花音が入ってきて、靴を乱暴に脱ぎ捨て部屋にあがってくる。
俺は一瞬妄想か現実かわからなくなって、中途半端に体を起す。
花音はベッドに飛び乗り、俺に跨って別れ際のときよりも深いキスをする。
「ごたごたしよっ」
潤んだ唇で花音が微笑む。
瞬きをすると長い睫毛から音が聞こえてきそうなほどの至近距離。
花音の肌や髪からは洗いたての匂いがして、それはあらゆる妄想を俺の中に湧きあがらせ、下半身が一気に熱くなった。
俺は上に乗っていた花音をベッドに押し倒し、今度は俺が上になり、両腕をつっぱらせて花音を見下ろした。
花音は細い腕を伸ばし、俺の首に絡めてくる。
俺は花音に引き寄せられるように顔を近づけ、そしてむさぼるように激しいキスをした。
唇はやがて舌を吸い込み、艶かしい音を立てて絡み合う。
俺は唇から首筋、鎖骨に舌を這わせ、キャミソールの上から胸を甘噛みする。
「んっ」
花音の吐息がこぼれる。
俺は手でキャミソールをたくし上げると、ブラの上から柔らかい胸に触れる。
その間も下半身は絶え間なくお互い擦りあい、ハーフパンツから出た俺の足と、ロングカートの中の花音の足が絡み合う。
揉んでいるうちにブラから乳首がこぼれ、俺はそれを口に含み、湿った舌先で転がす。
花音の声が声でなくなってくる。
俺は我慢できずにTシャツとハーフパンツを脱ぎ捨てる。
花音のキャミソールを脱がせ、ブラをはずすと、今まで妄想でしかなかった胸が露になった。
体つきの割りにはちゃんとあって、でも大きすぎずに理想的な形。
そして内太ももよりもどこよりも透き通るように白かった。
「綺麗……」
思わず言葉がこぼれる。
昇り始めた朝日に照らされたその体はため息が出るほど美しかった。
花音ははにかみながら俯き、そして俺の首筋にキスをしてきた。
俺たちは一糸纏わぬ姿で絡みあった。
汗やあらゆる体液でシーツを湿らせながらお互いの体を舐め合う。
花音は勘がよく、驚くほどピンポイントに指と舌で俺のツボを刺激してくる。
俺は情けない声を出しながら射精を堪えるのに必死だった。
俺のをくわえている間にも、花音の股間からは体液が溢れだしてくる。
それがまた愛おしく、俺は快感に溺れる。
べちゃべちゃになった俺たちは滑るようにあっという間に一つになった。
俺が腰を動かすと、花音の口から隠しきれないというような声が漏れる。
そのたびに中が締まり、俺は呼吸を止めて息を飲む。
今までのセックスはおままごとだったのかと思うほどの快感が次々に押し寄せる。
油断すればいつでも昇りつめてしまう。
俺は花音の細い両手首をベッドに押さえつけ、何度も何度もキスをする。
唇を離した瞬間、花音が涙ぐんだ目で頷く。
その紅潮した顔はあり得ないくらい可愛く、俺はもう我慢の限界。
より一層腰を強く動かすと、花音の締め付けも応えるように強くなり、気持ちいい以外何も考えられなくなる。
鈴原花音はヤバイ。
俺はその言葉の本当の意味を知った気がした。